mixi、モバゲー、GREE、の国内SNS3社の2010年4月-6月期の業績について、かなり詳しく分析された記事を読みました。かなり詳しい分析。
ITメディア オルタナティブブログ In the looop/斉藤 徹
【2010年8月最新版】直近決算発表に基づくmixi,GREE,モバゲーの業績比較
~ モバゲー独走状態だが、グリー巻き返しの兆しが
う~む。mixiが、年商100億を超えてるという認識はあったのだが。モバゲーが、四半期で200億も稼いでるとは知らなかった。スゲエな。既にベンチャーとかいうレベルではない。(それともいくら稼いでいようとベンチャーはベンチャーなのか?)おまけに利益率が49.6%ってのがハンパない。恐ろしいくらいの数値だ。(ただし、利益率はモバゲー限定ではなく、他の事業も含むDeNA全体の数字。でも売上げの77%がモバゲーなので、モバゲー単独の数字もそう変わらないだろう。)
サーバーが稼ぐ商売だから、利益率が高いのもわかるが、それにしても。だ。他の業界からは全く想像もできないような数字だ。四半期で200億もの売上げをあげる会社としては、他業界との比べて社員数も驚く程少ないはず。
国内企業としては、全く驚くべきおいしい商売を実現している訳だが、その割にはビジネスとしての認知度が低いのではないでしょうか。急成長中ではあるようだが。
そしてユーザ層も、モバゲーは10代中心のイメージがあったが、6月時点で10代は26%、20代41%、30代31%だそうだ。どうやら私の認識は3年ほど古いらしい。もっとか。とにかく、ビジネスとしてみた時に状況は激変している。
会員数では、mixi、モバゲー、GREEとも、約2,000万人で差はないという。
今後は、iPhoneやiPad、そしてAndroidといったスマートフォンの新たな市場や、ようやくと日本でもユーザを増やし、月間ユニークユーザ数で、mixiの3分の1(450万)にまで至ったFacebookとの競争が課題であるという。
ちなみにこの記事では、四半期の売上げが38億と、モバゲーの5分の1しかない mixiについて、「大丈夫か?」的な方向で書かれているが、まあ mixiは昔から商売についてはガツガツしてない印象あるからな。社長が、売上げとか会社の成長とかについて、貪欲じゃない感じだよね。目先の利益よりは、会員をしっかり維持して、コミュニティとしての安定化を目指してる気がする。
長期的にみれば、移り気なゲーマーの取り込みよりも、コミュニケーションツールとしての定着化を狙う方が、ユーザのスイッチングコストの点からも正解だろうと思う。(もっとも mixiもゲームに手を出してはいる訳だけど。私も一時期は mixiのゲームやってたけど、ある時点で完全にやめた。秋田。)
個人的には、コミュニケーションツールとしてのSNSには、ものすごいユーザの属性情報がたまっているので、それをうまく使えばとんでもないマーケティング方法が実現するだろうと思っている。それはビッグブラザーによるOne to One 。みくしいとぐうぐるが手を組んだら、とんでもないことになるだろうと思うのですよ。
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