マーケティングについて語る場合、一般的にはいかにしてコモディティにならないようにするか。汎用品としてのドングリの背比べのような市場競争、価格競争からいかに抜け出してオンリーワンの価値を創り出すか。そのための付加価値をどのように設計するか。ということが問題となります。
しかし、こと、ネットでのサービスについて言うと、いかにして毎日の日常生活に密着し、日用品となるか。生活必需品としてのコモディティとなるか。その点がサービス戦略のポイントになるのではないでしょうか。
これはネットのサービスのビジネスモデルが、多くは広告モデルとなっていることによるもの。テレビも新聞も、コモディティと言えばコモディティ。
ただ、テレビや新聞も、同業者間での競争はもちろんあって、競合会社の数は他の業界に比べると少ないとはいえ、その中での競争はある。テレビの場合は、番組単位での競争もある。つまりコンテンツ単位での競争。
例えば検索サービスがコモディティ化しているとしても、その中でグーグルとヤフーのどちらが選ばれるかという競争はある訳で、その意味では他の業界と変わらない。
ネットにおいてはコモディティ化を目指すような戦略があるのではないかと思い、ちょっと考えてみましたが、ちょっとむりでしたね。
検索というサービスのカテゴリーレベルではコモディティ化(普及化)を目指すことはあっても、企業のレベルで考えると他の業界同様、他社との差異化がやはり必要であることには変わらない。
戦略としてのコモディティ化については、別の切り口がないか、もう少し考えてみようと思います。
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