例えばの話ですが、ブログサービスの運営会社とかSNSの運営会社がつぶれた場合の損害はどれくらいのものになるでしょうか。
自分が長年書き続けて蓄積してきたブログがある日突然、消えてしまったら。金額換算はできないかもしれないが、かなりの損失であることは間違いありません。文章の蓄積は情報の蓄積でもあるし、なによりも時間の蓄積でもあります。
私の場合は仕事で使うことはないので、その意味での損害は生じませんが、中には仕事で使っている人もいることでしょう。その場合の被害は計りしれませんが、やはり金額換算は難しいでしょうね。
SNSにしてもパーソナルなコミュニケーションでしか使ってはいませんが、考えてみると私の場合、ミクシイでしかつながっていない知り合いが結構います。つまり相手のケータイ番号もメールのアドレスも知らない、いや、それどころか本名さえも知らない友人がいる。
お互いに名前も知らない関係なのでは、深い関係にはないかというと、そうではない。お互いにニックネームしか知らなくても、SNSではほぼ毎日のように日記やコメントを通じてコミュニケートしていて、密度の高い情報交換をしていたりする。
もし突然、サイトがなくなってしまったら、私は彼らとのコンタクトが全くできなくなります。この影響は大きい。
ブログもSNSも既に社会基盤となっているということ。
ライフラインとはまた違った意味で、社会的影響力は極めて大きいものになっています。
しかし、消費者保護を名目にお役所があれこれ口を出すのは御免こうむりたいですがね。許認可制とか経営基盤の怪しいところには許可出さないとかね。そういう方向にはいって欲しくない。
インターネットはベンチャー企業にとってのフロンティアだから。今でも。ベンチャーの参入を規制するようなことはあってはならないことだと思う。新しいサービスにはどんどん出てきて欲しいし。
結局は利用者が自衛するしかないのでしょうか。
蓄積された情報は企業にとっても重要ですが、利用者にとってもそれ以上に重要ですものね。
銀行のように、ブログやSNSの会社がつぶれそうになったら公的資金で支援するなんてことにはなりそうもないし。せめて、蓄積された情報が安全に本人に返却されるような支援くらいは期待したいところですが。怪しいところに個人情報が流れだす前にね。
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