「ソーシャルメディア上では建前とか嘘は通用しない」 ~インターネットメディアとWebマーケティングの可能性 by 脇村隆~ より引用
もうすでにネットに精通しておられる方だったらこれは当たり前のことかもしれません。しかし、twitterやfaccebook、mixi等を日々見ていてまだまだそれを理解せずに使っている方が多いでしょう。
今日、たまたまfacebookでトラブルを起こして退会したというツイートを見ました。こういったところからも建前や嘘はソーシャルメディア上では通用しないということを垣間見ました。
プライバシーがどこまで守られているかではなく、自分が意識せずに“全世界”に情報を発信してしまっているということに気づかなければなりません。
意識せず
この意識せずというのが盲目です。
建前、嘘は簡単に見破られます。とあるSNSで「友達まで公開」としていても、別のソーシャルメディアでの動きを見つけられてバレてしまったりということが多々起きているのでは、と推測します。
例えばSNSで「一日中家にいました」と日記に書いたとしても実はfoursquareやロケタッチなどの位置情報系のSNSで移動しまくっていることがバレてしまうこともあります。もうアリバイ工作を見破るのは一般人にも容易にできる時代になったのです。
また、ネット上に一度公開されたものはウェブ魚拓等あらゆる手段で“ソース”という形で残されていくでしょう。ネット上のものは簡単に書き換えられても、何か事件があれば、ネット上の住人がウェブ魚拓で証拠を残してしまうでしょう。そういった意味では嘘をつくと、大勢を巻き込んでつじつまが合わないやりとりをしてしまい、結果として窮地に立たされ、また疲労してしまうのです。最初から真摯に対応するのが望ましい。
漏らしたくない趣味、嗜好をうっかりと
例えば、“はてブ”などに代表されるソーシャルブックマーク。
最初は、単なるブックマーク、コメントを付ける行為・・・、等人によって使う深さや頻度は大きく異なるでしょう。しかし、使い慣れてくると、無意識にブックマークしていく癖が付き、やがて、はてブで公開されていることを忘れてしまうこともあり得ます。例えば、これは私のブックマークです。ご覧のとおり技術系、Web系のブックマークばかりです。ここでうっかりガンダムとかセーラームーンとかブックマークすれば、「あー、そういう趣味なんだー」と他人から思われるでしょう。そして、もっと怖いのが、はてブで「お気に入り」「お気に入られ」の機能です。これは自分をお気に入りにした人たちが自分がはてブしたものを時系列で見られてしまうものです。しかもRSSで配信してくれます!(http://b.hatena.ne.jp/【ユーザー名】/favorite.rss)
リブログという言葉でおなじみのTumblrというサービスも使っているのですが、こちらは趣味嗜好がより顕著に現れる例です。これはサイト全体のノリもそうですが、写真などの画像を流すという特性もあって、アイドル写真や表現しくいものもあります。もちろん芸術的なものや風刺の効いたものまで幅広いのですが、やはりビジュアル的な印象でしょうか。その人の趣味嗜好が見えてきてしまいます。
そして、facebookなどの実名を使うSNSでうっかりとこれらのようなSNSと連携機能などを使うと、“あなた”という人間は表裏もなく、あらゆるソーシャルメディアの視点で見られることでしょう。そしてそれらはますます重みを増してあなたにのしかかってきます。
真実もデマも事実としてソーシャルメディア上に記録される時代
twitterでデマも多々流れました。今後も流れるでしょう。
しかし、それを打ち消す正しい情報を伝える真実もソーシャルメディア上で駆け巡りました。しかし、それらのどちらも“事実”としてソーシャルメディア上に記録される時代なのです。つまり建前で発言したことも嘘を言ってしまったことも、ソーシャルメディア上にはタイムスタンプと一緒に(デバイスやクライアントソフトも時には一緒に)記録されていくのです。口頭で嘘をつけた時代の感覚でネット上では嘘はつけなくなってきました。
ここでベストな答を求めてエントリーをあげた訳ではないのですが、少なくとも嘘・建前というのはソーシャルメディア上ではふさわしくないと感じました。そして、時にはソーシャルメディア上に発言しない勇気も必要なんだと思います。
via wackey.bloggers-network283.com
同感です。
ネットでは隠せない。
ネットにはバーチャルとか仮想とかというイメージがあるけれど。本当はそうではない。
ネットというものはコミュニケーションの手段であるけれども、同時にデータベースでもある。残る。
足跡が残る。 ログが、残る。
ネット上で活動すればするほど、ログが残っていく。バレる。さらす。そういう側面もネットにはある。確かに。
けれど、今更、ネットから離れて生きていくことはできないと思う。それはつまり、さらしながら生きていくしかない。自分をさらしながら。どのみち、やればやるほどバレていく。
だったら、それをプラスに活かしていく。だからOPENでいく。
オープンにすることによりつながっていく。
だから、OPENでいく。
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さらす。とかが怖いのはネットの第一世代までの思い込みかも。気をつけないと、ネットは怖いという感覚。
でも、デジタルネイティブは普通にさらしてるし、怖いとか思わないだろう。
メールや電話と同じコミュニケーションの手段でしかないかも。つまり利用時に意識されない、当たり前のものとしてネットがあるがゆえに素の自分をさらしているのではないだろうか。
投稿情報: 鍛冶 哲也 | 2011/04/27 00:52