大阪大学工学研究科教授 石黒浩氏。
自分にそっくりなロボット「ジェミノイド」を創った研究者。
Robot Looks Like Inventor YouTubeより
有名な研究者のようです。どこか、マッドサイエンティストな雰囲気。でも、この人の言葉は重い。
Tech総研のサイトのインタビュー「自分そっくりのコピーロボットで世界を仰天させたアンドロイド開発者・石黒浩」から引用します。
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世の中で不思議なことは主に2つだと僕は思っています。ひとつは、物事の起源は何か。電子や分子の世界ですね。そしてもうひとつが、人間とは何か、です。こちらは人文系や認知科学の分野です。僕が興味をもったのは、後者。
大事なことは根本的な問題です。世の中の不思議のひとつ「人間とは何か」です。
人間とはいかに複雑なものか。
研究なんて狙ってできるものじゃないんです。それこそノイローゼになるくらいに考えて、アイデアはようやく出る。僕は1年半、何のアイデアも出ませんでした。ところが、ある日突然、こんなふうに考えればいいんだとパッと浮かんで。苦しかった。いろいろ情報を集めて、必死で考え抜いて。でも、だから人と違ったことができるわけです。普通の努力で出てくるわけがない。努力がなければもちろんダメだけど、ただ単純に努力してもダメです。世の中の商品を作るのも、同じじゃないですか。こうすれば結果が出る、努力すれば報われる、というのは、すでに誰かが答えを知っている話を指示どおりにやっている場合に限ってのこと。そうじゃない挑戦をするからこそ、成功すれば大きな果実があるわけです。
新しい分野を生み出していくには、基本問題、根本問題に立ち返って考えることが大事になる。そのひとつが「人間とは何か」なんです。
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人間とは何かを知るためにロボットをつくる。
そう。人間とは、案外と複雑なモノである。
ブルース・ウィリスが主演する「サロゲート」というSF映画があります。"surrogate"とは代理人、代行人の意味。
自分そっくりの、ただし本人よりもちょっと(かなり?)若かったり美人だったりするロボットを遠隔操作して、自分の身体の代わりに使って仕事したり、遊んだりする未来社会。
ある意味、リアル世界で、ロボットをアバターにした「セカンドライフ」みたいな。ゲームのように生活する。
そんな映画に、この石黒教授が出演しているという情報が。
http://keitai51.seesaa.net/article/137502424.html
投稿情報: 鍛冶 哲也 | 2011/02/19 08:26
この石黒教授のジェミノイドのほか、計3体の人間そっくりロボットとそのモデルとなったオリジナルの人間3名が一堂に会した映像。ちょっと不思議なムードをかもし出しています。
■3体の実在人間型ロボット「ジェミノイド」と、そのモデルとなった3人の人間たちhttp://www.kotaro269.com/archives/51230119.html
もとのYouTube動画
http://www.youtube.com/watch?v=J71XWkh80nc
投稿情報: 鍛冶 哲也 | 2011/04/24 12:01