片岡麻実さんからのお題お題の順番がまわってきたので、私からのみんなのお題を出します。お題は、「今、一番気に入っているWebやお店などのサービスはなんですか?」です。せっかくのお題ですのでITに限らず、こんなお店のサービスがよかったなどビジネス関係も幅広くOKです。「自分にも役立っているしぜひみんなに教えてあげたい!」と心から思ってしまうお気に入りサービスの登校をお願いいたします。
先週、マビカイの飲み会というのに参加してきました。昔、一緒に仕事をした仲間の12年ぶりの同窓会みたいなもん?大ボスから中ボス、その他のザコまで100人ぐらい集まったんだからたいしたもんだ。
90年代半ばから後半にかけて、実に様々な取り組みを行っていました。個性的な人間がそろっていた。営業畑、技術畑、研究畑、とそれぞれのバックグランドも様々だった。
ネットショッピングやVODなど、ネット関連のいろんなサービスや端末を創りだしていた。でも、その頃はまだ、ようやくインターネットってものが商用化され、Windows95とともにパソコンが普及し始めたくらいで、パソコンよりも書院とかOASYSとか文豪とかのワープロ専用機の方が多かった時代。
ネットも常時接続なんてのは大企業の専用線くらいしかなくって、普通の人はモデムかISDNでインターネットしていた。Netscapeが無料モデルでブレイクしたのはその頃だったか。クライアント向けのブラウザソフトは無料でダウンロードさせて、Webサーバ用のソフトの販売で稼ぐというモデルだ。
10年くらいの間に世の中は随分と変わったものだと思う。
Sun Microsystemsがネットワークコンピュータとか言ってたのもあの頃か。
今日、業界をあげて煽っているクラウドなるものも、コンセプト的にはネットワークコンピュータそのまんまなんだが。だけど今、当時と違うリアリティがあるのは、無線LANや3Gケータイでネットにつながる端末が現実世界に溢れていること。それもノートPCから3Gガラパゴスケータイ、スマートフォン、タブレット端末、任天堂wii、DSにソニーPS3、PSPなど実に多様な端末がネットにリンクしている。この端末の多様さは、当時には決して想像できなかったことだ。サーバだのアプリだのより、端末が先にある。それを前提にできるということ。
そしてもうひとつの違いは、当時のネットワークコンピュータのイメージは、企業向けのシステムインテグレーションのソリューションのひとつとして捉えられていた点。クローズドなシステムのための端末のイメージだったということだ。今のクラウドのイメージはもっとオープンだ。社内に閉じたシステムのためのものではない。サービスプロバイダはたくさんの企業に同じサービスを提供するし、一方、ユーザはユーザでひとつのプロバイダだけではなく、たくさんの会社の様々なクラウドサービスを使い分ける。サーバもユーザも多対多の関係なのだ。この、オープンなプラットフォームのイメージは、確かに今っぽい。
日本には、無線端末が溢れている。そしてICカードもまた。ガラパゴスニッポンは、案外、先を行っているんじゃないだろうか。
後、必要なのは、統合。いろんな端末からのアクセスを統合。そしていろんなサービスを統合。ユビキタスの実現だ。できればシングルサインオンも現実化して欲しい。セキュアに。
そして、その先にあるのはパーソナルなデータの統合だ。自分に関する様々なデータを統合すると、プロフィール情報が充実する。それによって検索フィルタリングがパーソナライズされると、自分の選択を広範囲にサポートするサービスが実現するだろう。Googleのようなデータの統計処理をうまく使えば、Wisdom of Crowds(群衆の叡智)を自分の生活を豊かにするために利用できるだろう。いろんな人の試行錯誤の結果をうまいこと共有することによって、「おいしいとこ取り」がいろんなカテゴリーで実現するはずだ。
今はまだない、ユビキタスなサービスについての私のイメージは、そんな感じ。
ある意味では何も隠せない、ガラス張りの時代がやってくる。
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