コンビニで「まるごと一冊レディー・ガガ」という雑誌を見かけて、買ってきた。
そのファッションは奇抜。過激。ヒジョーシキ。突拍子もない格好。ファッションというよりは「仮装」と呼ぶ方が相応しい。アーティフィシャルな、人工的な構築美といった感じか。ナチュラルとは真逆の、徹底的につくりこまれたビジュアル。ページには「フューチャリスティックなテイスト」といったキャプションが踊る。そのトガったビジュアルイメージは、確かに未来的。それも最新式未来というよりはどこか懐かしいレトロフューチャー。シロ、黒、紫など様々なカラーのレザージャケット(ライダース)を羽織り、様々な形の奇抜なデザインのサングラスをつけ、不思議なヘアスタイルやヘアアクセサリー、ヘッドギアを装着し、時にはスタッド(鋲)をあしらったファッションは、私の目にはパンクに映る。
フューチャリスティックなパンク。それはいうなればサイバーパンク。
常識を破壊し、様々なアイデアをテストするその姿勢こそがフューチャリスティックなのかもしれない。あるいはアーティスティックなのかも。そう。ファッションというよりも、アートと解すれば、そのアナーキーなスタイルも理解の範囲内に入ってくる。
たくさんの写真が載っているが、その大半が顔の半分を覆いつくすようなサングラスをつけているため、この人がどんな顔をしているのか、実はよくわからない。「まるごと一冊レディー・ガガ」なのに。(笑)
いや実は、なんでわざわざレディー・ガガについてブログに書いているかというと、別に私はファンではないのであって、そのインタビューの言葉が面白かったから。
という訳でようやくここから本題に入るわけですが、以下、雑誌からの引用。
トランスメディア社の女性誌「GOSSIPS」の特別編集版 「まるごと一冊レディー・ガガ」より
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2008年に彗星のごとく音楽シーンに現れ、瞬く間に“ポップ界のプリンセス”という称号を手に入れて以来、音楽だけでなくファッションやカルチャー面でも次々とトレンドを生み出している、今世紀最大のポップスター、レディー・ガガ(24)。そんなガガが自身のファッション論、過去の恋愛秘話、スターに必要な要素などを赤裸々に語った!
Q:学校では成績優秀だったらしいね?
A:私はものごとをコントロールするチカラを得るためにも、賢くなりたかったの。だって私のキャリアは他人のアイディアや決断ではなくて、私自身の決断やヴィジョンやインスピレーションでできているでしょ?人と違うことをしたいなら、知性を手に入れるべきね。
Q:本当にいつも奇抜な格好をしてるの?
A:四六時中ね。スウェットパンツとパーカーで出歩くことなんて絶対にないわ。レディー・ガガには、休日なんてものは存在しないの。アートを極めるには、そのくらい身を捧げなきゃね。
Q:寝る時でもガガ・ファッションなの?
A:私はベッドの中でもパールを身につけてヒールを履いているわ!!つねにインスピレーションの源や、新しく壊せる壁はないかって探してるのよ。
Q:あれはやり過ぎたっていうスタイルはある?
A:ファッションに「奇抜すぎる」ってことはないわ。
Q:アナタの行動はつねに論争を呼ぶよね?たまにワザと世間をあおっているかのようにも見えるけど?
A:リアクション(反応)を得ることはとても重要で、それこそ私の生き甲斐なのよ。私は他人のしゃくに触りたいし、他人を2度見させてやりたいの。だから人を凝視させるようなファッションや、衝撃を受けるような発言や、動揺させるような行動をいつもワザとしてるわ。例えば、真冬に下着姿で歩き回ったりね。あれはすごくビッグなリアクションをもらえるわよ(笑)。
Q:ネガティヴな批評についてはどう思う?
A:私って、愛されるか嫌われるかのどちらかだけど、それこそ理想の形なのよ。だって当たり障りのないアーティストになんてなりたくないでしょ?
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これらの言葉が真実であるのかどうか。そんなことはどうだっていい。寝る時もヒールを履いていると言い切るその潔さと覚悟が素敵だと私は思う。私生活ですら、気を抜いたファッションは一切見せないと言い切り、アーティストとして自分には休日なんてない!と言い切るそのその姿勢がカッコいい。
新しく壊せる壁がないか、常に探している! It's cool ! Always in search for breakthrough.
ただ、この人、身長155cmだそうだ。外国人としては小さい方だね。体型はちょっとむっちり系だ。太ももとか結構太い。スレンダー系ではなくて、マリリン・モンローみたいなグラマー系。メリハリのあるスタイルはセクシーだと私は思うけどね。
オマケ
こういう、徹底的につくりこまれたイメージを演じ続けている人の素顔ってどんななんだろう。その内面って。写真の半分はでっかいサングラスしてるし、サングラスがなくても仮面的なもので顔を覆っていること多いし。顔をさらしていてもかなりインパクトの強いメークしてるし。
考えようによっちゃ、この人って素顔さらすことにすんごい恐怖をもっているようにも思える。
想像でしかないが、ファッションとメークはこの人にとって武装なのだ。スッピンの自分をさらすことにすごい恐怖を感じているんじゃないかと思ったりする。強烈なコンプレックスを抱えて生きているんじゃないだろうか。
本当のところはわからないが、素の自分を徹底的に隠して生きるそのあり方には、相当なストレスがあるだろうと想像する。スッピンで生きる方がよっぽどラクだろう。
Lady GAGAは、ラクな道を選ばなかった。イバラの道を選び、その道を強い意志を持って歩き続けている。その姿勢を私はリスペクトする。自分のコンプレックスと闘い続けるその生き方はとても厳しいものだろうと想像する。
表面的には、世間の常識と闘い続けていると映るんだろう。でも実際にはそれは自分のコンプレックスとの闘いだ。あれほどまでに強烈な闘い様は想像を絶する。ラクに流れない。
その強烈な生き方を私はリスペクトするのだ。
投稿情報: 鍛冶 哲也 | 2011/03/06 04:08
私にとってはこれは大事件だ。
日本時間で2011年3月6日4時35分現在、Googleで「lady gaga ファッション」で検索するとこのページがトップに出てくる!
これって、結構なビッグワードじゃないかな。まさか!の驚きだ。スゲーうれしい。超!
投稿情報: 鍛冶 哲也 | 2011/03/06 04:39
う!私が検索しても出てこないです。
早くも変わったのか?
Lady Gaga、興味深い人です。
投稿情報: Account Deleted | 2011/03/07 11:23