このブログのテーマは、インターネットという情報基盤によって人間という存在のあり方のの根幹が変化していくのではないかという予感について考えることです。
一人ひとりの人間の頭の中が、インターネットを通じた1対Nでの言葉のやり取りによって変化するのではないかという予感。ネットの持つ群衆の叡智を形成する仕組みや人気投票のような合意形成の仕組み、新しい情報と出会う機会を生み出す仕組みが、個人の言葉の体系を変えていくのではないか。
人間の個性とは、その身体的特徴以上に、その人間の性格や考え方の部分が大きいと私は考えています。 個性とはその人がどういう考え方をしているか。その個人の中の言語体系。言葉の選び方、つながり方。連想のはたらき方。ある概念に対してどのような連想がはたらき、どのように反応するのか。人間の本質は言葉の選び方にあると考えます。
その言葉の選び方が、インターネットによるコミュニケーションによって変わってくるのではないか。様々な考え方がネットの上でぶつかり合い、支持される考えと支持されないものとが常に明確になるネットの世界。個人の言説が、いまだかつてないスケールでオープンになり、公開の場で批評され評価される場。それが引き起こす変化について、大いに興味があります。
しかし、頭の中が変化する前に、他人と出会う新しい手段としてのネットの側面は、個人の行動の方を先に変えているのかもしれません。
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