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2011/09/03

コメント

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鍛冶 哲也

「ソーシャルメディアを広告媒体として考えると、それは仲間内での宴会の中に突然CMが割り込んでくるようなことになってしまう。」

記事の中でそう書きましたが、う~む。ちょっとステレオタイプな考え方かも。自分の言葉ではなく、どこかで読んだ発想のような気がする。

しかし、この例えでいうならば、宴会の中にタバコの宣伝ガールが乱入してくることがありますね。状況によりますが、キレーなねぇちゃんの登場によって盛り上がることもある。ネタとして盛り上がるってことですね。

ブログやTwitterでCMネタで盛り上がることはあります。私自身もガンダムネタ取り上げましたし。あ、ガンダムじゃなくてカップヌードルのCMか。

結局は、コンテンツ次第というのは変わりません。ただ、CMネタで盛り上がることが広告効果につながるかどうかは微妙な気がします。肝心な宣伝対象の商品が印象に残っているのかどうかという点で。

ネタとして盛り上がるのは主に表現のインプレッションが話題になるのだと思う。商品自体が話題になるなら広告としてはいいんだけれど。

ソーシャルメディアの特徴はやはりコミュニケーションにあって、マーケティングの視点からは消費者との間の長期的な関係構築の手段としては有効であろう。ロイヤリティの高い支持基盤をつくるという意味で。広告媒体として捉えるのは少し違う気がする。

個人の場合と同様、企業にとってもソーシャルな世界で関係を維持継続するためには大きな努力が必要だ。しかもそれは広告代理店にまる投げのできない仕事であるように思う。

いや、できない訳ではないかもしれないが、やるべきではないというか。長万部町のキャラクター「まんべくん」のTwitterは外部に委託していた。ブランドイメージの構築は広告代理店の仕事ですが、ソーシャルメディアという発信量の多い場所でやるには無理があるのではないかな。同じことばかりつぶやく訳にもいかないので、どうしても体臭というか、発信者の個人的な色がでてしまうと思うのです。

ま、お仕事としてやるという意味では本当の中の人でも代理店でも同じなのかもしれませんが。青臭いかもしれないが、ソーシャルメディアでマーケティングをするのならそのブランドに対する本物の情熱を持っていなければうまくいかないと思う。
 
 

鍛冶 哲也

話は脱線するけれど、宴会に乗り込んでくるキャンペーンガール。タバコ以外の宣伝を見たことがない気がする。ビールとかお菓子とか車とか生命保険の宣伝とかは見たことない。

なんでだろう?

コストが高いからかな?消費者ひとりあたりの宣伝コストとしては直感的に高いような気がする。

キャンギャルには台本覚えさせなきゃいけないし、酔っ払いの中に放り込むのだから、人あしらいのうまい子じゃないとトラブルのもとになりそうだ。時間給はちょいと高めになるだろう。

この手のキャンギャルには数人ごとに現場監督(ディレクタ)が現場で張り付くのが通常だ。その分の人件費が加算される。人材派遣会社の取り分も当然かかる。

ルーチンワークとは異なり、短期のイベントのために人をかりだすイベントの仕事には、待機時間の分の人件費をカバーするため、大きなコストがかかるはず。

衣装を借りたり、お店と交渉したりと諸々の作業もあるだろう。

一方、お店に乗り込むキャンギャルは何人くらいの消費者と接触できるのか。仮に10人の宴会の場で10分宣伝するとする。1時間で60人。仮に午後5時から9時まで宣伝したとして、4時間で240人。9時以降はお客ができあがってて宣伝効果薄いし、トラブル発生率が高くなるだろうという推測だ。

消費者ひとりあたりの宣伝費をバナー広告なみの1円とすると1日あたりの宣伝費は240円。ありえない。ひとりあたり100円の宣伝費をかけたとして2万4千円。よほど大規模に長期にやらない限り、この金額でキャンギャルはやとえないだろう。

消費者ひとりあたり1,000円でキャンギャル1日あたり24万円なら広告代理店側はペイするだろう。実際には100円から1,000円の中間あたりだろう。

消費者ひとりあたりの広告コストとして考えるとかなり高いものになる。

キャンペーン施策のひとつの象徴として行われていると見做すべきだろうな。コストはともかく。

タバコ以外ではみかけない訳だ。

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