5年前にボーダフォンから携帯電話事業を買収した際に、1兆を越える多額の負債を抱えたソフトバンクが、金利負担の軽減等を目的として、この秋にも1兆円規模の借金の借り換えを計画しているそうです。
ブルームバーグのサイトに掲載されていたニュース↓
【クレジット市場】ソフバンク1兆円借り換えへ-信用力回復追い風に
iPhoneの好調によって、ソフトバンクの借金返済能力に対する信用が高まっているということが背景にあるようです。2010年3月時点で、ソフトバンクの営業キャッシュフローは6681億円にも上るそうです。
記事によると、やはりその要因はiPhone。
「ドコモやKDDIがすぐキャッチアップしたら財務改善も難しかったが、彼らは巨大企業ゆえ動きが鈍かった」と、書かれている。
親会社であるソフトバンクと、携帯事業を営むソフトバンクモバイルとの関係が借金についてよくわからないのですが。
日経トレンディの2011年3月号が、「アップルvsグーグル」特集記事の中で、スマートフォンの性能比較の一環で国内通信キャリアの通信速度比較がでていました。それによるとこんな感じ。
場所 ドコモ au ソフトバンク iPhone
六本木 1.36Mbps 1.34Mbps 0.54Mbps 0.85Mbps
東京 1.55Mbps 0.90Mbps 0.35Mbps 1.07Mbps
新宿 1.42Mbps 0.95Mbps 0.31Mbps 0.85Mbps
なんば 1.60Mbps 1.09Mbps 0.68Mbps 0.24Mbps
梅田 0.93Mbps 1.60Mbps 1.09Mbps 0.18Mbps
新大阪 0.80Mbps 1.85Mbps 0.93Mbps 0.16Mbps
ソフトバンクモバイルは明確にしていないが、iPhoneとそれ以外の機種では通信速度について異なる制御を行っている可能性が高いとのことだ。このデータを見れば明らかだと思うが。大阪のアイポンユーザはかわいそうだねこれ。 都内とのこの差はなんだろ一体?
電波状況の改善には努力していると孫正義社長は言ってますけどどうよ。
ところで、先程テレビで、大学生協による今時の大学生の生活費調査の結果をやっていた。住居費を除く生活費は、6万3千円くらいで、実に30年前の大学生と同水準なのだそうだ。意外につつましい今時大学生の現実。まあ、親の収入も上がっていないし、その一方で大学進学率は4割超えてるし。平均値をとるとそうなるらしい。
バス代惜しんで歩いたり、お昼はご飯持参でおかずだけ食堂で買って210円ですませてたり、いろいろ大変そうだ。ニンテンドーDSで家計簿つけてる男子学生の映像とか流してた。なんか、健気だ。スマホに興味あるけどケータイは5年間同じの使っていると語っていた。
就職氷河期のこともあるし、世代間所得格差は思った以上に大きいかも。大学生にもっとアルバイトの機会を与えてあげりゃいいんじゃないかな。日本は人件費高いとか言ってるけどバイトは安いだろうに。いろいろアンバランスだな日本は。均質がよいという訳ぢゃないけど。
若いうちからおカネのやりくりして工夫して生活してる大学生は案外頼もしいかもしれないよ。テレビで紹介されてた学生君も、普段は節約して生活してるけど、彼女とのデート費用は別、とか言ってるし。
閑話休題。
そういえば、ソフトバンクは通信キャリアとして、ADSLや日本テレコム買収による固定通信サービスも提供している訳だがそっちの収支はどうなっているんでしょうね。孫正義社長自身が光の道に関するプレゼンで指摘していたように、通信設備の維持メンテコストもそれなりにかかっているのだと思いますが。
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