いつだってそれを求めている。
全部とっかえたい。何もかもあらゆるものをぶっ壊したい。すべてをつくり直したい。
おそらくそれは、理屈ではなくもっと本能に近いところの願望なのだ。
私にとってそれは、おそらくは自由でありたいという願いなのだ。自由でそしてオリジナルでありたいという思い。
なぜか。我々は始まりにおいてコピーから始まっているから。
遺伝子は親のコピーであり、言葉もまたコピーであるから。我々は起源においてコピーから始まっている。
コピーから始まりオリジナルに至る。それが創造のプロセス。
序破急というもの。
ブレイクスルーしたい。突破したい。しがらみから抜け出したい。創造の領域に至りたい。定められたレールの上から逸脱し、自由に走り回りたい。
人真似から抜け出したい。
壊してしまいたいという願望は、そんなところから始まっている。
誰かの物真似はいやなのだ。
それが、ブレイクスルーを求める心の根っこにあるもの。
すべてを叩き壊してつくりかえたい。
縛り付けるルールから自由になりたい。
それはそういう願いなのだ。
創ることは壊すこと。それはそれ程の破壊力を秘めた力なのだ。
その意味においては、創造とは世界を創り直すことに等しい。
コピーからオリジナルへ。
この記事に書いてる「序破急」って言葉、これ、「守破離」の間違いですね。
型を身につけ、しかる後にそれを壊し、型にこだわらない自由な発想と動きを身につける。
型に始まり、自由に至る。
そんなイメージ。
投稿情報: 鍛冶 哲也 | 2011/02/16 16:57