先日、テレビでデジタル・ネイティブについての番組をやっていました。生まれた時から当たり前のようにネットがある環境で育った若者や子供たちのことです。インドの14歳の会社CEOの話とか、アフリカからワールドワイドにボランティア活動をしている若者とか。
誰に教わらなくても、勝手にネットから様々な情報を得て、それを自分の活動にうまく活かしている若者たちの姿。
番組ではそうした一部の突出した若者にフォーカスしていましたが、世代として捉えた時にはまた違う視点があるのではないでしょうか。授業中でもアルバイト中でもとにかく頻繁にメールをやり取りし、わからないことについてはネットで調べるよりもまず先にメールで友人に問いかけるようなライフスタイルを持つ新しい世代。
コミュニケーションのあり方が、私などとはまったく違っているように思います。
そんな彼らにとっては、でもやはり友人と共有するネタというものに対するニーズはかなり高いのではないでしょうか。私の場合は、あまり頻繁に更新しているわけでもないこのブログにしても、ネタにはかなり頭を悩ませている訳で。どんな形にせよ、情報発信を頻繁に行う人にとっては、共有、共感を呼ぶネタについては、かなりその需要が大きいように思います。
うまくネタとして彼らの話題に載せられるかどうか。くちコミのパワーがおそらくは今よりもはるかに大きくなるであろうこれからの時代に、ネタの提供はマーケティングにとっての大きなテーマになるのではないでしょうか。
もっとも、くちコミそのものはこれまでにもあったものだし、プロモーションの上ではいかにして話題づくりをするかということは従来からも重要なテーマではあった訳ですけれどね。
しかし、そのくちコミがネット経由で広がる中では、統計的データがこれまで以上に利用されることになるのでしょう。統計データに基づくマーケティングの設計が広まるのではないでしょうか。マーケティングの「見える化」 という訳です。
ウォーターフォール型の設計からプロトタイプ型へと、つまりはテストマーケティングとデータによるその検証、修正というスタイルに、マーケティングの設計もまた変わってゆくのではないかと思います。
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