読者ブログの廃止について、24日に書いたのですが、それ以降、他の方の書いた記事を読んで考えたことを。
サービスの停止自体は企業としての判断なのでユーザとしては受け入れるしかないと思っています。規約は確認していませんが、きっとサービス停止についても書かれてあるはずです。それ自体はおかしなことではないと思います。
しかし、ブログというサービスの本質からして、過去の記事の閲覧を停止するのは、利用者の心情的にかなりに受け入れがたい。
ブログはメディアとしてのテレビや新聞のように情報を出したら終わりという性質のものではない。過去の蓄積がともなって意味をなす情報メディアである。Googleですら、リアルタイムな検索には最近ようやく対応している状況です。つまりインターネットにおいて重要な意味を持つ検索という機能は、基本的に過去の情報に対してなされる。ネット自体が情報を蓄積するための装置である訳です。
リアルタイムなコミュニケーション手段であるTwitterにしても、蓄積機能はある。そして今のTwitter利用者も蓄積と検索の機能により過去のTweetをみる人は多い。Twitterにしても蓄積は重要な機能なのだと思います。
ブログは個々の記事に対して個別にURLをつける仕組み(パーマネントリンク)によって、この蓄積するというネットの特徴にマッチしたサービスである。 テーマに応じて情報を検索するというニーズにもマッチしている。つまりブログというサービスにとって、蓄積ということは大きな意味を持つ。最新の投稿しかみられないブログなんて考えられない。
過去の投稿の閲覧ができなくなるということは、こうしたブログの特徴、或いはそもそもインターネットの特徴に反する方向であると思います。まあ確かに新聞社のサイトなどでは一定期間より過去の記事はみれなくしてるようなところもあるので、違う考え方があることも確かではありますが。けど、インターネットなんてものは所詮はでっかいデータベースなんだから。
過去の投稿は残して欲しい。それができないならばせめて他のブログサービスにデータを移すためのサポートくらいはきちんとして欲しい。そう思います。 過去を消しさってなかったことにはして欲しくない。
まあコストについては、過去の閲覧を継続するために必要なストレージやネットワークのコストはそんなに高くないはずだと前回書きましたが、よく考えてみると、恐らくシステムは自前じゃなくて借り物で毎月使用料払ってるんだとしたら、閲覧継続するだけでも使用料はとられるのでしょうね。読者ブロガーの人数なんてせいぜい1,000人かそんなもんしかいないだろうに、システムがオーバースペックなのかもしれないなーなんて考えたり。
ブログは蓄積するものだとかネットの本質がデータベースとか、そんなのは利用者側の勝手な思い込みだといわれるかもしれません。そうだとしても、CNETのサイトに何の記述もなく、しかも週末の夕方にメールで個別に通知するという今回のやり方はいかにもまずいと思いますね。
ユーザのことをまるで考えていないと批判されても仕方がないのではないですか。というかネットのことをわかってないといいたくなる。
方法はともかく、せめてデータを継続する手段についてはなんとかして欲しいと願います。
コメント
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