『白い乳房 黒い乳房』

『白い乳房　黒い乳房』。

さる雑誌に広告が出ていた本のタイトルです。

すごいインパクトのある言葉だと思いませんか。

詩集の広告のようです。

以下、その広告からの引用。

------------------------------

地球を結ぶ72のラブ・メッセージ

世界にはこんな素晴らしい愛の詩がある。

出会いのときめき。恋する高揚感。別れのつらさ、家族への想い・・・。
欧米、アジア、中東、アフリカ、中南米・・・等、世界の愛の名詩。

監修／谷川俊太郎
編／正津勉

------------------------------

何か、とても久しぶりに、言葉の持つパワーを感じました。
とても強い磁力を持った言葉。
エロティックではあるけれども、下品ではなく、むしろポジティブな、生命力をも感じさせる言葉であると感じました。

詩集のタイトルとして、強烈な吸引力を放つ言葉と思います。

谷川俊太郎の名前を見て、私は納得しました。
とても鋭いセンスを持った詩人です。

「保険にはダイヤモンドの輝きもなければ、パソコンの便利さもありません。
けれど目に見えぬこの商品には、人間の血が通っています。
人間の未来への切ない望みがこめられています。（後略）」

さる保険会社のこのコピーを書いたのが谷川俊太郎です。

強いインパクトがあって、言葉の持つ「パワー」をあらためて認識させる印象的な広告でありました。

言葉って、すごい。